| TOP 川旅日記南紀編 >九州までいっちゃった編< >東北湯巡り日記< >四万十川編< >湯の倉温泉編< |
| 1995年に初めて四万十川を下り、翌年は九州まで行って、春の川旅も恒例となってきて3年目の今回は南紀を攻めることにした。過去2年は2週間近くかけた旅だったが今年は足かけ6日とやや短めの行程だ。例のごとく愛車には折りたたみカヌーをはじめ荷物が満載だ。 |
| 1・2日目 |
| だいたい予定通りのPM6:30スタート。実は出発の少し前まで南紀にしようかまた四国に行こうか迷っていた。しかし、南紀は清流の宝庫で素晴らしい川がいくつもある。目指すは和歌山県、日置川だ。金沢、福井、米原とドンドコドンドコ進む。名阪国道から天理を抜け和歌山県に入り御坊、田辺と紀伊半島の西っぺたを南下。仮眠とりながら夕方くらいに着けばいいやと思っていたが睡魔に襲われることもなく不眠で12時頃に日置川町に到着した。川沿いを上流に向かって走りながら川を眺めると水は素晴らしくキレイだし周囲の景色もバッチグーでかなりテンションが上がってきた。河原でキャンプをして翌朝出発しようと目論む。スタート予定場所である玉伝小学校近くの河原に行くと立て看板があった。そこにはなんと「キャンプ禁止」の文字が。「あらまっ」せっかくいいアンバイの河原なのに・・・ しゃーない車中泊するか。カヌーを組み立てて明日の川下りの準備をしてから本を読んだり辺りをブラブラして5:30に早々と寝た。 |
| 3日目 |
けっこう冷え込んで3時半過ぎに目が覚めてウトウトしていた。夜が明けたら出発しようと思っていたが寒くてスタートできずにいた。太陽が山の上に顔を出しだんだん暖かくなってきた7時半頃やっと出発。
日置川は奈良と和歌山県境の果無山脈にある千丈山付近を源とし、紀伊山地を流れ太平洋にそそぐ。全長77km。
川は広い砂利の河原の中で蛇行をくり返し、ザラ瀬と淵が交互に現れる。ザラ瀬でカヌーの底をこするが、そんなコトは全然モンダイにならないくらい素晴らしい。水質抜群、風景最高。空を見上げると雲ひとつない快晴で、視線を下げて周囲に目をやれば人工物はほとんど見えず、小鳥のさえずりと川の流れる音しか聞こえない静寂の中ニヤニヤしながら下っていた。人が見たらアブナイ人と思われたかもしれないがそれくらいサイコーで、これこそ至福のツーリングなのだ。この川はスギやヒノキの密生する山間を流れるため鮎にヒノキの香りが移って味がヨイとの噂があるらしい。そのためその鮎を狙って釣り師が集まるので解禁後しばらくはツーリングは避けたほうがよい。確かに川を下っているとヒノキの香りがほのかに漂う。
しばらくノーテンキに下って行くと、直角になっている瀬があり水の流れが正面の対岸に激しくぶつかっていた。スタートからあまりにも気分良く来たため完全に危機管理意識が欠如していて、スカウティングせずに「まぁダイジョーブ。行ける行ける」とさらにノーテンキに瀬に突入した。しかし瀬の中にあった岩を避けたらそのまま流れに乗っかってしまった。対岸が迫ってくる。「おぉぉぉ〜!」方向転換を試みて曲がりきろうとしたが時すでに遅し。対岸の岩に乗り上げ船体布を切ってしまい、リペア用のテープを貼って応急処置する。
所々にある深い淵は驚くほど透明度が高く川底までハッキリ見える。ついに我慢できなくなり川に飛び込んだ。チョット冷たいが気持ちイイ。今どきこの日本でおもわず飛び込みたくなる川がどれくらいあるだろうか? しばらく休憩がてら水遊びをしていた。周辺の山々は深い緑に覆われ、こんな気持ちのヨイ河原で1週間くらい俗世間から逃れてボケッーとナニも考えずキャンプできたら最高だろうなぁ。今までそれなりにいろんな川に行きカヌーで下ってきたが日置川は文句なしにイチバンだ。
相変わらず顔はニヤケっぱなしで漕ぎ下っていると左岸に向平キャンプ場が見えてきた。予定では午前中いっぱいかけてこのキャンプ場まで下り終了しようと考えていた。そのため食料なども積んでこなかったがやめるのが惜しくてさらに下流まで行くことに変更した。すぐにコンクリートブロックを並べた堰がありポーテージ。そして川の常ではあるが午後になると向い風出てきて昼飯抜きの空腹の身にはこたえる。目に入る風景も新緑の山々から平地に移り変わりかなり下流まで来たことを実感する。そしてスタートから5時間半後の1:00、満たされた気持ちで川下りを終了した。日置川は最後まで清流を保ったままであった。カヌーのアルミフレームを抜いて船体布はアジの開きのようにして乾かす。その間ヒッチハイクで車3台乗り継ぎ、約1時間かけてスタート地点に戻り車で再びゴール地点へ。フレームを解体して撤収作業を終えたのは3時半前になっていた。ここまで腹減ったら減り過ぎてもう昼飯食べなくてもよくなってきた。R42に出て串本温泉で入浴し勝浦町に向かった。那智勝浦といったらマグロで有名な漁港である。土産物屋で買い物したついでにそこのオバちゃんに旨いマグロ料理の店を聞いて「味竹」という店のお造り定食で夕飯。三重県に入り道の駅で車中泊。9:00就寝。 |
| 4日目 |
| 4時前に目を覚ますと雨が降っていた。そのまま出発したが5時頃になるとまた睡魔に襲われ2時間ほど仮眠した。松坂、津、四日市、名古屋とチョコチョコ休憩しながら伊勢湾沿いに走り静岡県の気田川方面を目指した。ただ気田川下りをやるかどうかはまだ決めかねていて、ずぅーと悩んでいたが結論はまだ出ていない。夕方、浜名湖畔の新居町の銭湯に入りラーメン屋で夕飯を食べ車中泊。今日は1日中雨で面白くない日だった。明日は晴れるそうだ。 |
| 5日目 |
4:30起床。とりあえず気田川まで行ってから川下りをするかどうか決めることにした。コンビニで朝食を買って6時半過ぎに秋葉神社下社前のキャンプ場に到着。気持ち良さそうな河原で数グループがキャンプをしていた。昨日とはうって変わって天気も良くだんだん気分も乗ってきて川下りを決行する方向でハラが決まってきたが沿道の交通量が少なくヒッチハイクができるだろうかと心配になる。しかし「まぁ、なんとかなるだろう」とお気楽に考え、早速カヌーを組み立てはじめた。しばらくするとキャンプをしていたグループの男性が寄ってきていろいろ話をしていたら、その人達もこれから気田川を下るというのでゴール地点まで一緒に車を置きに行って乗せてきてもらえることになった。彼らはもう少しゆっくりしてから出発するというのでここで別れ9:00スタート。
気田川は天竜川の支流で赤石山脈南部に位置する戸中山を源とし蛇行をくり返しながら流れ天竜川に合流する。全長69Km
一昨日の日置川に負けず劣らず素晴らしい川だ。水の透明度が高く川底が浅く見えるため、ザラ瀬を通る時に艇の底をこするなぁと思いながら下るがそんなこともなく通過できるのである。空は真っ青に晴れわたり、また川に飛び込みたくなる衝動にかられてくる。イイ河原を見つけては上陸して水と戯れながら休んでは下る。随所に護岸された個所があり少し気になったが杉木立に囲まれた静かな山間を流れる極上のカヌーゲレンデである。流れが速く瀬も頻繁にあり、あまりのんびりと漕ぎ下るワケにはいかなかったが適度な緊張感を持ってパドリングした。スタートから2時間半後の11:30、ゴール地点の気田川橋が見えてきた。橋の手前の左岸で朝置いておいた愛車がちょこんと寂しそうに出迎えてくれた。結局川下りの最中は1人の人間とも出会うことも見かけることさえなく、わずか12Kmほどのショートツーリングだったが充分に満足できた。機会があれば今度はもっと上流から始めて今回のスタート地点のキャンプ場に泊まって1泊2日で下るのもイイだろう。艇をバラして撤収したあと寸又峡温泉に向かったが大井川沿いの道にでるまでけっこうすさまじい山道でヤットコスットコ辿り着き、ホテルアルペンにて入浴。いやぁ〜気持ちよかった。寸又峡には1時間チョイ滞在。静岡市方面に南下して行くと周辺には茶畑が広がっていてニッポンの初夏の風景だ。R1に出て東京方面に進路をとる。そういえば今日も昼メシ食べてないではないか。ふいに気が付くと急激に腹が減ってタマンナクなってきた。清水市に入りとんかつ屋があったのでそこに寄り、奮発してひれかつ定食大盛りを注文してむさぼるように食べた。富士川を渡り道の駅で本日の行動を終了とする。8:30就寝。 |
| 6日目 |
| 4:45起床。あとは帰るだけだ。今日と明日の2日かけてゆっくり帰ればいい。たまには東京経由で親戚の家などにも寄って行くことにしよう。出発して沼津のファミレスで朝食を食べ、神奈川県に入り芦ノ湖などを観光して東海道をさらに東へ向かう。運転しながら「箱根駅伝ではこんな山道を走るんだなぁ」と感心しながら9時半近くに箱根湯元温泉の雲遊天山というチョット豪華そうな温泉施設に立ち寄り2時間ほどじょんのびして横浜へ。中区の友人宅に寄った。出かけてるかなと思ったが暇げに家に居たので1時間近く話しをして川崎の親戚の家に向かった。イキナリ押しかけて驚かせてやろうと企てて勢い勇んで車を走らせた。ただ数年前に1回だけ行ったことがあるがイマイチ記憶が定かではないのだ。確か聖マリアンナ医科大の側である。しかしだんだん近くなると記憶が徐々に甦ってきてこれならナンとか辿り着けそうだ。ところが最後の最後で家の場所が思い出せないのである。絶対ここから半径50m以内にあるはずなのだが。人に聞いても分からないと言われ仕方なく叔父の家に電話をかけたが留守ではないか。まぁアポなしなんでしゃーないな。この家探しにケッコウ時間と労力を使い、時刻も7時近くなり薄暗くなってきた。重い足取り(もちろん車だが)でファミレスに寄り夕食を食べそのまま駐車場で車中泊。なんかヒジョーに疲れた。 |
| 7日目 |
| 昨夜は今回の旅で1番眠れなく、何回も目が覚めた。結局2時に起きて2時半頃出発した。都内に入り夜明け前の空いている環八を快調に走る。R17から伊香保温泉を目指し早々と着いたはいいが温泉入ろうにもまだ時間が早く、日帰り入浴施設の石段の湯に行ってみたら臨時休業でこちらもダメだった。榛名湖に足を伸ばしてブラブラと時間を潰したがそれでも時間が余る。伊香保に戻り石段街などを散策してホテル松本楼に行き女将さんに入浴時間を聞いたら11時からだという。あと1時間30分。ロビーで待たせてもらうことにして新聞やら本を読んだりしていた。結局、風呂掃除が長引いたらしく11時半頃からの入浴となる。大浴場を1人で貸切状態でゆっくりと浸かった。ナンやカンやで1時近くになり今度は時間がなくなってきたではないか。アッチャコッチャ観光しながら帰ろうかと思っていたがそうもいかなくなってきた。コンビニで昼メシを買って食べ、それからドコにも寄らず長岡経由で帰宅。時刻はちょうど6時だった。 |
| あとがき |
| 今回はナニより腰痛が心配だった。それとナゼか過去2回の旅に比べて出発前からイマイチ乗り気がしなく、旅の途中も「はぁ〜、早く帰りたいなぁ」と思ったり、テンションがかなり下がったりした時があった。しかし、日置川、気田川というスンバラシイ2本の川を下れたことで大変満足している。特に気田川は、行く前は下ろうか下るまいか迷ったが決行してホント良かった。川下りの2日間は天候にも恵まれ腕は黒く日焼けして、帰る頃には鼻のアタマの皮が剥けていた。 |
|
|